当教室のご紹介
教授挨拶・沿革/歴史・理念
教授挨拶
日本大学医学部外科学系
小児外科学分野
主任教授
上原 秀一郎
2023年4月1日付けで日本大学医学部外科学系小児外科学分野主任教授を拝命した上原秀一郎と申します。
日本大学医学部外科学系小児外科学分野は、本邦ではじめて先天性食道閉鎖症に対する根治術が行われた教室として伝統があり、また本邦の小児外科学教室の中でも有数の、多くの医局員が在籍している教室です。
小児外科は胎児や新生児から思春期に至るまでの幅広い年齢の子供たちに、手術を中心とした医療を提供する外科の一分野です。また消化器外科や心臓血管外科など数ある外科の分野の中では、「小児」という大きなくくりの中で、さまざまな臓器を診療しています。また子どもたちを成長させるために必要な多くの領域から成り立っており、「最後のGeneral Surgery(一般外科)」とも言われます。
私たちは子どもたちとそのご家族に寄り添い、「自分の子どもにもできる安全、安心な小児外科医療」の提供を目指しています。そのために私たちは難易度の高い手術治療のみならず、子どもたちのQOL(生活の質)や将来などを最優先にした質の高い医療を常に提供します。
「Children first」をモットーに、医局員全員で最良の医療を提供するために「みんな仲良く」、そして共に学びながら明日の医学を開拓して「一流を目指す」の3つを合い言葉に高い志を持ち、小児外科の未来を担う若い方々にとっても魅力ある教室として、診療、教育、研究に邁進して参ります。どうか温かい御支援をよろしくお願い申し上げます。
沿革/歴史
日本大学小児外科のスタートは1948年に太平洋戦争で被災した日本大学医学部附属板橋病院で診療が再開された時に発足した若林外科学教室(主宰 若林 修教授)です。
1951年に第一外科学教室となり、若林教授の専門である小児外科と一般消化器外科を中心に歩んで参りました。若林教授は欧米視察によりわが国の小児外科診療の遅れを痛感し、本邦における小児外科学発展の先駆者となられました。
1960年に若林教授らによって本邦初の先天性食道閉鎖症手術が行われ、また日本小児外科学会は1964年に若林教授を初代会長として設立され、まさに本学小児外科は本邦の小児外科学の黎明期で大きな役割を果たしました。
1970年に日本大学医学部附属板橋病院建設とともに小児外科として診療科が開設されました。その後、1999年に大阪大学小児成育外科から第一外科学教室に福澤正洋教授が着任されました。
2004年には第一外科学教室は小児外科、乳腺内分泌外科と再編され、草深竹志教授が着任されました。
2009年には小児・乳腺内分泌外科と名称変更され、その後、2011年に越永從道教授が着任されました。越永教授は先人がなした創業を守成の意志で次世代を担う人材育成を行って来られ、多くの医局員を抱える教室となりました。
2015年6月からは日本大学医学部外科学系小児外科学分野として単独講座となり、2023年4月に上原秀一郎教授が就任し、新たな教室のスタートを切っています。
理念
当教室の理念
- 私たちは、「和」を大切にします。
- 私たちは、歴史と伝統を重んじます。
- 私たちは、志を共にし、互いに助け高め合います。
- 私たちは、人間性溢れる人材を多く育成します。
- 私たちは、高度な知識と技能を以て、困難な仕事に挑戦し続けます。
- 私たちは、臨床・研究・教育、地域医療連携に邁進します。
- 私たちは、病気のこどもたちを幸せにできるよう、努力を惜しみません。